歯の2大疾患と言われる歯周病と虫歯。
どちらも放っておくと歯を失ってしまう病気です。
メンテナンスをきちんとすることで、進行を最小限に食い止めることが出来ます。
歯周病とは、歯茎の骨(歯槽骨)が溶けてなくなってしまう病気です。
歯垢がやがて歯石になり、さらに歯垢が溜まりやすい環境になってお口の中で細菌が繁殖しやすい状況になります。
その影響で、次第に歯を支えている組織や歯槽骨が徐々に破壊されていきます。
そこからさらに進み、歯の土台である歯周組織や歯槽骨が失われると、最終的に歯が抜け落ちてしまうのです。
- 口の中がネバネバする
- 最近、歯が長くなったように見える
- 歯を磨くと出血する
- 歯茎を押すと血や膿みが出る
…心当たりがある方は、歯周病が進行しているおそれがあります。
上記全て当てはまった方は、重度の歯周病にかかっている可能性があります。
手遅れにならないうちに、出来るだけ早く治療を受けましょう。
歯周病の治療では、歯の表面に付着している歯垢や歯石を出来るだけ取り除く「スケーリング」を行います。
歯茎の内側にまで歯石が入り込んでしまった場合は「SRP(スケーリング・ルート・プレーニング)」という処置や、
Er:YAGレーザー(エルビウム:ヤグレーザー)を使って歯周病の治療を行います。
- プラーク(歯垢)の付着
- 歯周ポケットの深さ
- 歯周ポケット測定時の歯肉出血
- 歯の動揺度など
- プラーク(歯垢)の付着
- 歯周ポケットの深さ
- 歯周ポケット測定時の歯肉出血
- 歯の動揺度
- 歯肉の炎症状態
- お口の中の衛生状態
- 根分岐部病変の検査など
歯周病の原因とされる5種類の菌の有無を検査します。
歯周病の原因としてまず挙げられるのは、
お口の中の汚れ(ブラッシングが適切にできていないため)ですが、それだけではありません。
歯周病は「生活習慣病」という性質も持っていますが、同時に「感染症」でもあります。
一口に歯周病と言っても様々な症状のタイプが見られるため、
歯周病の症状が出ている患者さま全員に同じ処置をしても適切とは言えません。
しかし、この歯周病原細菌検査 PCR法で細菌の種類と数を調べることで、
歯周病の症状のタイプが判明し、より適切な、患者さまに最適な処置が出来るのです。
意外に思われる方もいらっしゃると思いますが、「甘いものを食べなければ虫歯にはならない」というのは間違いです。
飲食物が細菌によって代謝されて酸が作られ、お口の中が酸性に傾きます。そうすると、歯のエナメル質からカルシウムやリンなどが溶け出します。この現象を「脱灰(だっかい)」と呼びます。
その後徐々に、唾液が持つ作用で酸性に傾いていたお口の中が中性へと戻っていきます。中性に戻ると、歯のエナメル質から溶け出したカルシウムやリンなどが再び結晶化します。この現象を「再石灰化」と呼びます。
再石灰化は徐々に行われるため、間食が多いと脱灰に対して再石灰化が追いつかなくなり、脱灰がさらに進んで歯のエナメル質が溶けてしまいます。
ここで言う「間食」とは、ご飯やおやつだけではありません。糖分・でんぷんなどの、お口の中を酸性に変える成分が含まれているだけで、歯にとっては立派な間食となってしまいます。
重要なのは食事やおやつの量ではなく、時間と回数なのです。
虫歯を放っておくと、やがて虫歯が神経に達して激痛を伴うことが多くなります。治療方法は虫歯の進行具合によって変わりますが、虫歯部分を削ってそこに詰めものを詰めたり、虫歯部分を大きく削って神経を取り除いて被せものを被せたりします。
いずれにせよ、大切な歯を削らなくてはいけません。
当院では患者さまのケースに応じた最適な治療をいたします。
まずはお気軽にご相談ください。